シンジ「パチンコエヴァンゲリオン?」ケンスケ「そう!」
ケンスケ「新しく出たんだよ、なぁ打ちに行かないか?」
シンジ「いいよ僕はギャンブルなんか…そういうの苦手だし」
ケンスケ「俺も初めて行くから一人は怖いんだよ、碇は見てるだけでもいいからさ」
シンジ「でも…服にタバコの臭いとか付きそうだし」
ケンスケ「大丈夫!行くところは禁煙だからさ」
シンジ「…見てるだけだから」
ケンスケ「よっし!」
ケンスケ「最近できた店なんだけど、あっここ!ここだよ」
シンジ「本当に入るの?本当に僕ら入って大丈夫なの?」
ケンスケ「何言ってんだよ、もう18なんだから大丈夫に決まってるだろ?」
シンジ「なんか入る前から店内からの音が凄いんだけど…」
ケンスケ「エヴァの発進音の方がうるさかったんじゃないのか?」
シンジ「そう言われるとそうなんだけどさ…」
ジーッ イラッシャイマセ−
ドッ
シンジ「うわっ!」キーン
ケンスケ「おおーっここがパチンコ屋かー!」
シンジ「えっ?何ごめんもう一回言って?」
ケンスケ「何?何言ってるのかわからないよ?」
シンジ「…」
ケンスケ「…」
シンジ「…」
ケンスケ「…」
シンジ「…」
ケンスケ「慣れた?」
シンジ「うん、なんとか」
ケンスケ「じゃあ移動しようか」
シンジ「うん」
ケンスケ「…」
シンジ(なんか凄いです所に来ちゃったなぁ)
凄い所に、な
シンジ(台に座ってる人の目の殆が死んでるよ…)
シンジ(なんか狂ったようにボタン押してる人とかいるし…怖いなぁ)
ケンスケ「おっあれ惣流じゃないか?」
シンジ「えっアスカ?どこ?」
ケンスケ「ほらあの奥の角のやつ」
シンジ「本当だ…」
アスカ「…赤保留で外すの?ありえないんだけど…」ブツブツ
シンジ(うわ…眉間にシワが寄ってる…)
シンジ(…一番機嫌が悪い時の顔だよ)
シンジ(声かけるのは止めといた方がいいな…)
アスカ「…チッ」ガンッ
シンジ「」ビクッ
シンジ「ケンスケ…アスカに気付かれる前に離れよう」
ケンスケ「そうだな…」
キュイン!キュインキュインキュイン!
アスカ「誰よ…こっちが1000嵌りしてる時に…」クルッ
アスカ「あ」
シンジ「」
ケンスケ「」
アスカ「何してんのよこんな所で」
シンジ「それはこっちの台詞だよ」
ケンスケ「いや~かなり集中してたから邪魔しちゃ悪いと思って声かけなかったんだけどさ」
アスカ「まぁいいわ、ねぇ今暇?」
ケンスケ「今打とうとしてた所」
アスカ「へー…あんたが?シンジは?」
シンジ「僕はケンスケの付き添いで来ただけだよ」
アスカ「打たないの?」
シンジ「ギャンブルは苦手だから」
アスカ「ふーんならこっち座りなさいよ」
シンジ「えっ僕はいいよ」
アスカ「ん」スッ
シンジ「お金には困ってないよ?」
アスカ「そうじゃないわよ、この台打ってって言ってんの」
アスカ「相田はシンジの隣ね」
ケンスケ「この台で?当たる気がしないんだけど」
ケンスケ「ここ数日のデータ単発しかない…」
アスカ「だから打つのよ!」
・
・
・
カシャコン…カシャコン…カシャコン…
シンジ(なんか玉が全然ヘソって所に入らないな…)
マダマダイクワヨ!
シンジ(なんか派手なのか派手じゃないのか良くわからない演出は結構入るけど)
シンジ(何があついのかさっぱりわからない…ケンスケは楽しんでるのかな?)チラ
カシャコン…カシャコン…カシャコン…カシャコン…
ケンスケ「…」
シンジ「」
シンジ(目が死んでる…)
シンジ(周りの人の目も殆が濁ってるように見える…使徒に精神汚染された時のアスカみたいだ…)
シンジ(これの何が楽しいんだろう…一玉4円もするパチンコ玉がヘソに入らずどんどん下に溢れていくのをずっと眺めてるだけのゲームのどこが…)
シンジ(お金がどんどんドブに捨てられていくようだ…頭がおかしくなりそうだよ)
シンジ(アスカは……1500ハマりか…)
シンジ(一体幾ら投資したんだろう…)
シンジ(この投資の果てに救いがあるのかな…?)
シンジ(ただの玉入れにこんな金額を賭けてまで…)
カシャコン…カシャコン…カシャコン…カシャコン…
シンジ「…オエッ」
私に帰りなさいー
シンジ「……」
記憶をたどりー
シンジ「…あ、カヲル君だ」
アスカ「はぁぁ!?」
ケンスケ「えっ!?」
優しさと夢の~源へ~
アスカ「これ全回転じゃない!」
シンジ「なにそれ熱いの?」
ケンスケ「プレミアだよ!」
シンジ「プレミア?」
魂のルッフーラーン
アスカ「シャメシャメ」パシャパシャ
ケンスケ「おお~」パシャパシャ
シンジ「へーこれ凄いんだ」
777
・
・
・
・
シンジ「いや~楽しかったね」
ケンスケ「いい社会勉強になったよ…」
アスカ「アンタのお陰でプラスになったわ、ハイこれ」スッ
シンジ「えっ」
アスカ「ちょっとしたバイトだと思ってとっときなさいよ」
シンジ「でも…」
アスカ「また乗り打ちに付き合いなさいよ」
シンジ「うっ…うん」
ケンスケ「いいなぁ」
シンジ(ケンスケは飲まれちゃったんだっけ…)
ケンスケ「…暫く節約生活だな」ボソ
シンジ「…」
シンジ「ねぇケンスケは幾ら負けたの?」
ケンスケ「…4万」
シンジ「良かったらこれケンスケが貰ってよ」
ケンスケ「それはできないよ」
シンジ「いいから、どうせあぶく銭だし、僕は今日お金使ってないから貰って」
ケンスケ「碇…」
シンジ「いいって」
ケンスケ「サンキュ…」
シンジ「こうでもしとかないと嵌りそうで怖くてさ」
ケンスケ「もう俺は二度と打たないと思うな、動画でもみて楽しむよ」
シンジ「それがいいよ、うん…今日はたまたま運が良かっただけだよね」
後日
カシャコン…カシャコン…カシャコン…カシャコン…
シンジ「…」
アスカ「あーもう!」バンッ
カシャコン…カシャコン…カシャコン…カシャコン…
シンジ(なんでまたここに居るんだろう)
シンジ(なんでまた打ってるんだろう)
カシャコン…カシャコン…カシャコン…
シンジ(ああ…今日はそうだ…休校日を忘れてて、またまたアスカに会って)
シンジ(たまたま暇だったからたまたま近くにあったここに暇つぶしに来たんだった)
カシャコン…カシャコン…カシャコン…
これから深みにハマっていく
冷静になれないもんかね
続き頼むよ
シンジ「あっ!ねぇアスカか見てみて!これアツいの?」
アスカ「緑保留か…この後の展開によっては熱いけど期待できないわね」
シンジ「…」ドキドキ
チャララララン
シンジ「あれ?これリーチ外した?」
アスカ「擬似連ね、続けば続く程熱い」
チャンス!
アスカ「おっ金枠」
シンジ「凄いのこれ?」
アスカ「ちょっと期待度は上がったかな」
シンジ「あっ!なんか文字が赤いよ!」
アスカ「せめて文字も金ならね」
援護射撃2.5秒遅い
シンジ「☆2.5」
アスカ「微妙すぎる」
シンジ「はぁ…」
ATフィールド全開!
アスカ「あっでもわからないわよ!」
押せ!
キュイイイイイイイィィィン!
シンジ「おおおおお!」
アスカ「良く当ったわね…!」
アスカ「引き強っ、アンタ才能あるんじゃない?」
シンジ「えぇ…そうかなぁ…?」
・
・
・
・
シンジ「まさか暇つぶしに寄って勝つとは思わなかったよ」
アスカ「ビギナーズラック様々ね」
シンジ「ビギナーズラック?」
アスカ「そう、初心者は勝ちやすいのよ」
シンジ「初心者か…」
三ヶ月後
カシャコン…カシャコン…カシャコン…カシャコン…
シンジ「…」バンッ
シンジ「なんで金保留で外れるんだよ…」
カシャコン…カシャコン…カコンッ…カコンッ…
シンジ「球切れ…」
シンジ(諭吉あと何人いたっけ…)
ゴソゴソ
シンジ「…ない」
シンジ(…ATM…ATM)
イラッシャイマセ ツウチョウ マタハ カードヲ
シンジ「…」
アンショウバンゴウヲ ピッピッピッピッ ピッ
シンジ「…」
キンガクヲ ニュウリョク ピッピッピッピッ ピッ
シンジ「…」
ガーッガーッガーッ ピーッピーッピーッ
シンジ「え?」
ゲンドガクヲ コエテイマス
シンジ「」
シンジ「あ…れ…」
シンジ「なん……なんで…」
シンジ「……」
残高 ¥992
シンジ「」
シンジ(嘘だろ…今月の生活費はまだ余裕があったはず…)
シンジ(今月の頭には5万プラスだったはずなのに)
シンジ(トータルでは勝ってたのに…一体いつ…どこで…)
シンジ「…」
シンジ「……」
シンジ「あぁぁぁ…」
シンジ(貯金…降ろさなきゃ…)
数時間後
カシャコン…カシャコン…カシャコン…カシャコン…
シンジ(当たれ当たれ当たれ当たれ当たれ)
シンジ(当たってくれなきゃ困るんだ!今までの投資金額分戻してくれなきゃ困るんだよ!)
金保留!
シンジ「!」
ハズレ
シンジ(ああああああああ!!!!)ガンッガン
トイレ
シンジ「う……あ……」
シンジ「うっ!」
シンジ「ヴォエェェ!」ゲロゲロ
シンジ「……」
シンジ「はぁ…」
シンジ「死のう」
終わり
オマケ
シンジ(駄目だ…最近パチンコを打ちすぎたからかバラエティの字幕が赤文字だったりするとアドレナリンが分泌される)
シンジ(パチンコ辞めなきゃいけないのにテレビ見てるだけで打ちたくなってしまうとかもう末期だな…)
シンジ(散歩でもしよう…)
シンジ「…」
シンジ「…」
シンジ「…」
カヲル「やあシンジ君」
シンジ「あっカヲル君!?」
シンジ(打ってないのにプレミア演出が向こうから歩いてくるとか…脳汁が…)
シンジ「あ…あ…」
カヲル「具合が悪いようだね、ちょっとホテルに行こうか」
シンジ「えっいや行かなくていいです」
カヲル「遠慮しないで、今度こそ僕が救ってみせるよ」キリッ
シンジ「」脳汁ドバァ
ホ○エンド
引用元:http://vipper.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1449927734/