【SS】ダル「オカリン、パチンコってやったことある?」岡部「はぁ?」
岡部「あるわけ無いだろう」
ダル「でもさー、僕たちももう打てる年なんだしやってみたいと思わね?」
岡部「全く思わんな」
ダル「そうなんかお」
岡部「第一貴様@ちゃんねらーのクセにパチンコを勧めるというのはどうなのだ」
ダル「リアルまでその思考持ち込むオカリンいたたた」
岡部「やかましい、このパチンカスが」
ダル「僕も打ったことないお!」
橋田至
岡部「とにかく俺はそんなものやらんぞ」
岡部「そんなのにハマったばっかりに店のトイレで首吊りとかシャレにならんからな」
ダル「ふーん、オカリンってやっぱチキンなんだお」
岡部「なんだと!貴様もやったことないのだろうが!」
ダル「僕は資金さえあればいつでも打ちに行くお、今はないだけで」
岡部「ふん、どうだか」
ダル「まぁそんなに怖いんなら無理に進めないお」
岡部「」ピキッ
岡部「誰が怖いなどと言った!」
ダル「だってどうみてもビビってるお」
岡部「この俺を誰だと思っている!狂気のマッ」
ダル「そうやってごまかさんでもいいお」
岡部「ぬぐぐ・・・」
岡部「そこまでいうなら行ってきてやろうではないか!」
ダル「まじかお!?」
岡部「ただし俺がもし勝っても貴様に分け前なぞ一切やらんぞ!」
ダル「そりゃそうだお」
岡部「見ていろ!この俺がパチンコ店を手中に収めてやる!」
岡部「あっ、ここにお金入れるんですか・・・」
岡部「えっ?小銭使えない・・・?」
岡部「えっ?4円?一円?」
岡部「ちょ、球が出ないんですけど」
岡部(となりのジジイのタバコが・・・)
岡部「あぁっ!?違うところにお金を入れてしまった!?」
ワーワーワーワーワー!!
岡部(どうしよう・・・)
岡部(17000円も勝ってしまった・・・)
岡部(まさか間違えて入れたコードギアスの台があれ程までに出してくれるとは・・・)
岡部(・・・いいのか・・・?これもらっても・・・)
ウィーン
アリガッシター
岡部「・・・」
岡部「ただいま」
ダル「おお、お帰りだお、オカリン、どうだった?」
岡部「それが・・・」
バサっ
ダル「ちょ、これどうしたん!オカリン!」
岡部「二千円入れたら何か良くわからんうちに勝ってしまってな・・・」
ダル「ビギナーズラックってやつかお」
岡部(・・・)
岡部「いや違うな」
岡部「これこそが俺の真の力だ!」
ダル「パチンコで大当たりする力なんてしょぼすぎるお」
岡部「ええい、うるさい!」
岡部(・・・まてよ・・・?この調子なら・・・いつでも稼げるんじゃ・・・)
ダル「どしたん?オカリン」
岡部「いや、なんでもないwww」
次の日から岡部は勝ちに勝ちまくった
千円が三千円に増え
三千円が5千円に増え
五千円が一万円に増えるのだ
岡部(ふ・・・)
岡部「・・・ふはははは!なんだこんなもの!ちょろすぎるではないか!」
岡部「こんなに簡単に金が稼げていいのだろうか!!」
店員「あの、ほかのお客様の迷惑になるので・・・」
岡部「あ、さーせんwwwwww」
一度は打った者ならわかるだろう
そう、そのときは訪れる
マッドサイエンティストにも
平等に等しく冷酷に淡々と
その恐怖の時は訪れる
岡部「・・・」
岡部「・・・」
岡部「・・・なぜ当たらん・・・」
岡部「なぜ当たらぁぁぁぁぁぁんっ!!!!」
ダル「お、オカリン今日はどうだったお?」
ダル(勝ちまくって完全にオカリンがパチリンになっちまったお)
岡部「いや、今日は調子が悪かったな」
ダル「あらら、残念だお」
岡部「なぁに、心配ない」
岡部「明日こそは当たるさ、俺の力がそう言っている」
ダル「・・・」
ダル(なんか、ごめんお、オカリン・・・)
岡部「はぁっ!?てめっ、ふざけんなよ!」
岡部「なんで赤保留であたんねーんだよ!」
岡部「なんだよこの台!」
岡部「モード入ってんのに玉が減っていくじゃねーか!」
岡部「おい!金返せよ!」
岡部「今月の小遣いなんだよ!」
岡部「返せ!」
岡部「返せよぉぉぉぉぉぉ・・・・・・」
ダル「おお、オカリン・・・ってええ!?」
岡部「・・・ん、おお、ダルか・・・」
ダル「めちゃめちゃやつれてるお!どしたんだお!」
岡部「なに、資金が尽きかけているから食費を削っているだけだ」
ダル「バカかお!そんなん店の思うつぼだお!」
岡部「うるせぇ!」
ダル「」
岡部「俺にはもう・・・これしかないんだよ!」
岡部「これしか・・・ないんだよ・・・」
岡部・・・うつっ・・・!
だが当たらない・・・っ!!
自分の命を削ってまで得た資金が目に見えて消えていく・・・っ!
岡部「糞ぉ・・・」
まるであざ笑うかのようにそれは・・・っ!!
飲み込む・・・っ!!
飲み込んで行く・・・っ!!!!!
岡部「・・・れよ・・・」
岡部「当たれよおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」
店員「あの、ほかのお客様の迷惑になるので・・・」
岡部「っせぇ!!!!」
牧瀬「はろー、まゆり」
まゆり「あ、紅莉栖ちゃんだー」
牧瀬「半年ぶりね」
まゆり「あっちの研究は大丈夫なのー?」
牧瀬「うん、一段落付いたからね、こっちに帰ってきたの」
まゆり「そうなんだー」
牧瀬「それより・・・あそこの・・・」
まゆり「うん、まゆしぃも何がなんだかなのです・・・」
岡部「・・・」ブツブツブツブツブツ・・・
牧瀬「・・・」
牧瀬「なんかやべぇ」
牧瀬「・・・ど、どうしたの・・・岡部・・・」
岡部「・・・ん、あぁ、紅莉栖か・・・」
牧瀬「へっ?あんたいま・・・」
岡部「・・・別にどうもしてないぞ・・・」
牧瀬「いやいや!そんな訳あるか!元々細身のあんたが爪楊枝見たくなってるじゃない!!」
岡部「・・・」
牧瀬「何があったの・・・?」
牧瀬「ちゃんと・・・話して」
岡部「・・・」
牧瀬「ぱ、パチンコ!?」
岡部「ああ」
牧瀬「お、お前馬鹿か!」
牧瀬「そんなの店の思うつぼでしょ!」
ダル「それもう僕が言ったお」
岡部「・・・」ブツブツブツブツブツ・・・
牧瀬「・・・」
牧瀬「ひ、必要なら・・・その・・・か、貸すけど・・・?」
ダル(うわぁ・・・牧瀬氏貢ぐタイプだわぁ・・・)
岡部「・・・馬鹿か」
牧瀬「へ?」
岡部「パチンコというものは所詮自分の手の届く範囲で楽しむものだ」
岡部「人から借りた物で打つものではない」
ダル(あ、そこはまだパチリンじゃないお)
牧瀬「そ、そうだけど・・・!」
岡部「・・・」
岡部「ならば・・・お前も来い」
牧瀬「え?」
岡部「パチンコというものがどれほど恐ろしいか教えてやる」
牧瀬(・・・誘われた!デート!?)
牧瀬「そ、そこまでいうなら行ってやらないでもないぞ!」
ダル「あーあ・・・」
岡部は知らなかった
自分の彼女がどれほど有能なモノなのかを
牧瀬「え?これでいいの?」
岡部「あー、そりゃダメだ・・・外れ・・・」
キュキュキュキュイン!!
岡部「ふぉぉぉ!?!?!?」
牧瀬「えっ?えっ?」
岡部「クリスティーナァァァァァ!貴様ァァ!」
牧瀬「えっ?えっ?当たったの・・・?」
その日牧瀬紅莉栖は8万勝った
ダル「牧瀬氏やべーよ」
牧瀬「そ、そうなの?」
ダル「ビギナーズラックにも程があるお・・・」
岡部「・・・くそぉ!くそぉ!!!」ガンッガンッ!!
牧瀬「大学生が泣くなよな・・・」
岡部「なんで俺は勝てないんだ!なんで!なんで!」
岡部「何度繰り返しても!あいつらに全て奪われていく!俺の!!時間が!!!金が!!!!」
牧瀬「・・・」
牧瀬「・・・な、ならさ、岡部・・・」
岡部「・・・だんだよぉおぉおおお・・・」
牧瀬「汚っ」
牧瀬「じゃなくてさ」
牧瀬「一旦パチンコから離れたら?」
岡部「なにをいっでいぶんだぎざばは!!じね!!」
牧瀬「そうじゃなくて」
牧瀬「パチンコ店には・・・もう一つ稼げるモノがあるじゃない」
岡部「・・・?」
岡部「はっ!」
岡部「・・・と言っても俺はスロットなぞ打ったことないぞ」
牧瀬「私もよ」
岡部「どうするというのだ」
牧瀬「だからこうして調べてるんじゃない」
岡部「すまん、そこはお前に頼む俺にはもう何がなんだかさっぱりだ」
牧瀬「おっけー、任せといて」
牧瀬「・・・ふんふん・・・天井・・・?子役・・・?強チェ?・・・ふんふん・・・」
岡部「・・・クリスティーナよ」
牧瀬「・・・んー?」
岡部「お前がラボメンで・・・良かった・・・」
牧瀬「・・・!」
牧瀬「なっ、何いっとるんだおのれは!!」
牧瀬(・・・私・・・必要とされてる・・・!?)
牧瀬「ま、まぁ!そこまでいうならやってやらないでもないわ!」
岡部「うむ、頼んだぞ・・・紅莉栖よ」
牧瀬(また、名前で!!キャーキャー!)
牧瀬「ふ、ふん!勝ったら山分けなんだからな!」
岡部「もちろ・・・あ」
牧瀬「?」
岡部「すまん、俺にはもう資金がなかったのだ・・・」
牧瀬「私の使えばいいじゃない、こう見えても結構稼いでんだぞ」
岡部「だから、前にも言った通り・・・」
牧瀬「・・・馬鹿・・・将来・・・わたし達のお金になるんだから・・・気にすんなっつーの・・・」
岡部「・・・!」
岡部「・・・ありがとう・・・紅莉栖・・・」
牧瀬「・・・ふ、ふん!さぁ、調べるわよ!」
牧瀬(もう何も怖くない)
来るべき時がやってきた
その男天才的な閃きと白衣を纏い
またその傍らに佇む女
その女明晰な頭脳を生かす赤き炎
二人の手に握られているのはお互いの手と
十万円
岡部「・・・準備はいいか・・・クリスティーナよ」
牧瀬「ティーナ禁止!・・・さぁ!行くわよ!」
朝十時
魔の門がうら若き二人を手のひらで踊らせようと口を開ける
踊るのはどちらか・・・
それは神のみぞ知る・・・
牧瀬「まず岡部」
岡部「ん?なんだ?」
牧瀬「スロットにはいわゆる設定が存在するの」
岡部「ふむ」
牧瀬「まぁ1~6まであるんだけど6が一番当たりやすいってわけ」
岡部「だがそれを教えてくれるほど店側も甘くはあるまい」
牧瀬「なに言ってんだか、私がいるだろ」
岡部「そうだったな」
岡部「さぁ!クリスティーナよ!」
牧瀬「ティーナ禁止」
岡部「紅莉栖よ!」
岡部「設定6の台は・・・どこのどいつだ!!」
牧瀬「それはっ・・・これだっ!!!」
さすがアメリカでも指折りの研究員
人の脳を見回すのと台の設定を見抜くのではまるで難易度が違う
牧瀬「ここはもうだめね」
牧瀬「次あっちに移りましょ」
そして白衣の男
彼は何一つ見逃すことなく子役を落としていく
その姿まさに・・・マッドサイエンティスト・・・っ!!!
岡部「・・・負ける気がしない・・・」
牧瀬「・・・ろよ・・・」
岡部「・・・ろよ・・・」
牧瀬岡部「出ろよおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
店員「あー、君が新しく入ってきた子?」
新人「はいっ、宜しくお願いです!」
店員「します、だろー、あはは」
新人「あっ、すいません!!」
店員「それじゃー、最初に一つだけ言っておくけどさ」
新人「?」
店員「まぁ俺たちは客に若干のあたりを与えて残りから搾り取るんだよ」
新人「は、はい!」
店員「はは、元気いいな」
新人「」カァッ
店員「でもときおり、その好きを確実にさらっていく奴らがいる」
店員「そいつらが俗に言うパチプロ、スロプロって奴らだ」
新人「は、はいっ!」メモメモ
店員「だからまずはそいつらの顔を覚えてくれ」
店員「んで、そいつらが出てきたら俺たちに知らせてくれればいいよ、最初は」
新人「はい!」
店員「んー、つってもこの辺はあまり・・・」
「おいっ!きたぞ!奴らがきたっ!」
「なにっ!今日は来ない日じゃないのかっ!?」
「どうやら大学は休みだったようです!」
「くそっ!皆のもの!設定を1にしろ!一応遠隔の準備もだ!」
店員「ちっ、そういや、二人だけいたな・・・」
新人「・・・?」
店員「この辺を縄張りにしてるパチプロとスロプロ夫婦だよ」
店員「こいつらにかかればあっという間にかっさらわれちまう」
新人「そ、そんなこと」
店員「不可能だと思うかい?」
店員「そんなことはない」
店員「確かにある」
店員「確かにあるんだ、そういう奇跡を起こしまくる奴等ってのがさ」
「開店だー!!!」
店員「・・・さぁ、開くぞ・・・!」
そう、確かにある・・・っ!
奇跡を偶発的に起こす奴らがいる・・・っ!
彼らは恐れてこう呼ばれる
ある男は直感により設定1でも大事故を起こす白き悪魔
ある女は頭脳により設定6を引き当てる血濡れの美少女
ある男は全ての玉が保留に入る奇跡の使い手
ある女は電チューのタイミングを見計らい全てそこに落とす悪魔の持ち主
そのふたりは今日もまたお互いの手と手を握り
もう空いた方の手で諭吉を握り締めながら
虚空に向かってこう呟くシュタインズ・ゲートシュタインズ・ゲート
「「今日もまた・・・稼がせてもらうっ!!」」
この二人が世界一の大富豪になる前の少し前の物語
steins;gate ー断念不可能のパチスロー
ー完ー
今日四万スったわ
まどマギマジでゲーム乗らねーのな
読んでくれてありがとう
マジで程々にしとけよ俺みたいにガスと水道止まるぞ
俺も今日5千スったな
店員に聞け
最初は優しいぞ最初はな
>>67
今日まとまったお金が入ったから払ってついでにスロ打ってきたんだ
パチスロは程々にね!ほんとに!
じゃあおやすみ
乙
引用元:
http://viper.2ch.sc/news4vip/kako/1404/14047/1404749673.html